ARCHITECT
KOICHI ODAKA

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M PROJECT

設計コンセプト

環境的条件

都心に位置し中規模マンションが乱立する地域であるが低層住宅と隣接する住宅地であり
緑が豊かな場所である。
小高い丘に立地しているため、街を見下ろす眺望があり、南側は眺望、東側、西側は2階建て住宅で緑が多く自然を感じる。東西は2階建ての為、3階以上の高さになると270度からの眺望が広がり開放感を演出できる。

空間構成

敷地全体が緑で囲まれているような自然と一体となった空間を創る。その空間の中にリズミカルに光が入り縦方向の広がりを創り、空間に奥行きが生まれる、光の動きが空間の変化を楽しむ為に一日の光の動きをみることで空間に動きが生まれ光の変化を楽しむ事ができる。四季折々の自然と光の変化を楽しむことができ、空間の変化を追うことができ生き生きとした空間を感じことができる。
平面的な広がりと立面的な広がりを創り水平垂直に空間をつなぎ奥行きを創っている。

「和」演出

和の要因を取入れながらモダンな空間を演出する。
「和」の演出:古来からの和室の土壁、土塀、風土環境から生まれた民家や数寄屋造りなど日本の文化をもとにした住宅形式の演出。
日本の文化の住宅形式:透かす、うかがう、感じる、曖昧な空間、外部でも内部でもない間のある空間、縁側、広縁、などそこに入る光は曖昧な光であり、柔らかい光を演出する又建具はその光を和紙、格子、千本格子、などを通して和の要因を演出する。その要因を現代の空間で演出し柔らかでありながらも厳格な雰囲気を作り出す。

森の光、木漏れ日の演出

「和」石庭(龍安寺)、土壁と自然の環境の中で小宇宙を作り出す、海、世界、など空間を無限に広がるように意識させる。格子、千本格子は町屋、京町屋などの外界との表現、うかがう、透かすを表現する。

和紙、障子

障子:日本文化の象徴である。光と陰との使い分けが巧妙であるが障子は外の光を弱々しいものに変え、その部屋は明るさを調整して薄暗い空間であることと同時に独特な重厚感を出し落ち着いた和室への思いや温かみを感じる優しい空間を創る。

建具の意味

一つの部屋を空間を閉ざさないで仕切ることができる。
一つの空間を仕切ることで空間を重ねる、奥行きを創ることができる。
日本古来の民家や武家屋敷、日本の住宅は建具の文化でもある。
物理的に空間を仕切りますが視線や風は通り抜けることができる。
透過することにより、よりその向こうの存在が際立つこともあります。
和室は自然的な要因から育まれたもの自然な秩序が含まれ日本特有に地の感覚「水平感覚」
床の広がり水平方向に広がる空間を創っているのが特長です。